若年男性健常被験者6名(22±2歳、平均体重86㎏)に対して運動後に0, 5g, 10g, 20g, 40gのタンパク質を摂取したときの、それぞれの摂取量に対する筋肉の合成速度を調べた論文です。
20gまでは増加、その後は有意な増加がみられませんでした、すなわち20gと40gでは筋合成に統計的な差がありませんでした。
運動後のプロテインは、できれば20g以上がおすすめです(^^)
20g以上の摂取は意味がないのでしょうか?この論文では被験者が6名と少ないこと、有意差はないものの20g摂取に比べて40g摂取がわずかに筋合成が高いことを考えると、タンパク質を20g以上摂っても少しは意味があるのかもしれません。
タンパク質のとり過ぎによる腎機能の低下が心配な方は、以下の表を参照。
日本腎臓学会編:慢性腎臓病に対する食事療法基準2014年版、p2、東京医学社、2014
GFR(糸球体濾過量、腎臓でどのくらい血液をろ過しているか)の値により推奨されるタンパク質量、カリウム量が変わってきます。
健康診断などで分かる「eGFR」という値が60以上であれば、過剰な摂取をしなければ大丈夫そうです。
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